馬主と調教師はジョッキーを育てる義務があるのでは
2018/07/25
最近の競馬を見て強く感じるのは、外国人ジョッキーの活躍です。ミルコ・デムーロとクリストフ・ルメールの両名の活躍はやはり目を見張るものがあります。
日本の競馬も、世界レベルになってきたことは以前から感じていましたが、サラブレッドが世界レベルになっても、ジョッキーが世界レベルにならなければ、日本の競馬界全体が世界レベルに追いついたというわけにはいかないでしょう。
もちろん、武豊ジョッキーのように世界レベルに達している、または達していたジョッキーがいないことはありませんが、その武豊ジョッキーでさえ、世界のトップレベルのジョッキーという評価であったかどうかは、疑問に思われます。
以前から、世界レベルのサラブレッドを育てるということには、熱心であった競馬界も世界レベルのジョッキーを育てるということには、熱心であったかどうかは、非常に疑問と言わざるを得ないかもしれません。
別に外国人ジョッキーが悪いとか、外国人ジョッキーを入れるのをやめろと言っているわけではなく、それどころか世界のトップレベルのジョッキーを間近で見られることは、競馬ファンにとっても嬉しいことですし、これから勉強しなければならない若手ジョッキーにとっては、非常にいいことだろうと思います。
ミルコ・デムーロやクリストフ・ルメールクラスのジョッキーでは馬主も調教師も安心して任せられますし、若手ジョッキーよりも勝利を手に入れる確率も上がることでしょう。
サラブレッドは、経済的動物と言われているように、馬主も調教師もお金をかけている以上はなるべく勝つ確率の高いジョッキーを起用して、賞金を手に入れたいと思うことは仕方のないことでもあるでしょう。若手ジョッキーを起用しても、世界のトップジョッキーを起用しても必要なコストは同じです。
ならば、勝つ確率の高いジョッキーを自分の所有する、または管理するサラブレッドに乗せたい、乗ってもらいたいと思うのは人情としては当然のことでしょう。しかし、日本の競馬なのですから、日本のジョッキーが勝利するほうが盛り上がるのではないでしょうか。
馬主も、日本の若手ジョッキーと育てるような起用をしてほしいと思いますが、個人的には調教師がとくに若手ジョッキーを叱咤激励しても、育てる義務があると考えてしまいます。今が良ければそれでいいということではなく、未来のためにも日本の若手ジョッキーを育ててほしいと思っています。
それに若手ジョッキーも外国人ジョッキーに食らいついていくような覇気が欲しいものです。