競馬のレースで注目したい仕掛けのタイミング
2018/07/25
レースのどこで仕掛けるか、競馬ではそのタイミングがとても重要になってきます。仕掛けのタイミングは、早過ぎても遅過ぎてもいけません。
ちょうど良いところで仕掛けるのが、勝つためには必要です。そして、仕掛けのタイミングを正確に掴んでいる騎手は、勝ち星を量産していきます。競馬における仕掛けの適切なタイミングは、まず競馬場ごとに異なります。例えば直線の長い東京競馬場で仮に向こう正面からもう仕掛けていたら、たいていの場合最後の直線で早々に失速してしまいます。
向こう正面から仕掛ければゴールまでの残り距離はまだ1000m以上ありますので、それではどんな馬でもスタミナが持ちません。そのため、ゴールを待たずしてバテてしまいます。東京競馬場の場合「仕掛けはギリギリまで我慢する」というのがセオリーになっています。
一方、北海道にある函館や札幌、あるいは福島や小倉競馬場など直線の短い競馬場では、仕掛けをなるべく早くしないと間に合いません。
仮に東京競馬場と同じように直線に入るまで仕掛けのタイミングを待っていたら、多くの場合で脚を余した形でゴールをすることになってしまいます。脚を余した形でゴールをするということは、実力をすべて発揮できていないことになります。
それでは1着になる可能性がどうしても低くなってしまいますので、もっと早めに仕掛けなければ勝てないです。直線の短い競馬場ではたとえ向こう正面から仕掛けても早仕掛けにならないことも多く、むしろそれが正解だったりします。
この競馬における仕掛けのタイミングの難しさを見ていて痛感するのが、日本馬が海外競馬に挑戦したときです。海外競馬ともなれば使用されるコースがそれぞれで日本とは異なります。
そのコースごとに適切な仕掛けのタイミングがあるはずなのですが、あまりなじみがないため見ていてもよくわからないです。乗っている騎手としてもコースに対しての経験が浅いのは否めないので、仕掛けのタイミングをどうすれば良いのかは非常に悩ましいはずです。
ただ、最近では日本馬がドバイを筆頭に海外競馬において勝つことも珍しくなくなっていますので、仕掛けのタイミングについてもだいぶ把握できているということを実感しています。
競馬のレースはハイペースになったりスローペースになったりとペースによっても仕掛けのタイミングが異なりますので、コース形態だけでは正しい仕掛けのタイミング云々を言えないのかもしれません。ただ、どのタイミングで仕掛けるのがベストなのか注目しながら競馬のレースを見てみると、いつもとは違った楽しみ方ができます。